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お役立ちコラム

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肝臓の働きと病気について

皆様は、肝臓がどのような働きをしているかご存じですか?

肝臓は痛みなどを感じる神経がなく、症状が初期には出現しないことが多くあります。このことから「沈黙の臓器」と呼ばれています。肝臓はある程度、病気が進行しないと自覚症状が現れないため放置されがちです。しかし、異変に気づき検査を受けて病気が診断されたときには、かなり悪化していることが多くあります。

今回は、肝臓の働きと病気についてご紹介していきます。お酒をよく飲む方や肝臓が気になっている方は、ぜひ最後までご覧ください。

肝臓はどのような働きをしているの?

肝臓は身体の中でもっとも大きな臓器であり、肝細胞が集まってできています。生命を維持するために、重要な役割をになっており下記のような働きをしています。

  • 栄養の代謝・貯蔵
  • 有害物質の分解・解毒
  • 胆汁の生成・分泌

肝臓の働きについて、順番に確認していきましょう。

栄養の代謝・貯蔵

人間の身体は、食物からそのまま栄養素を利用することはできません。

肝臓は、胃や腸で分解・吸収された栄養素を利用しやすい物質に変化させて貯蔵します。必要に応じて、それらをエネルギーとして供給していきます。

必要以上にエネルギーを摂取してしまうと、肝臓に脂肪が多く蓄積され肝臓機能低下の原因になります。必要以上のエネルギー摂取とは、お酒の飲み過ぎ・糖尿病・肥満などのことです。

肝臓で分解された物質は血液を巡り、全身の器官や臓器に送り出されます。栄養素を身体が利用しやすい形に分解・合成する働きを「代謝」といい、何らかの異常や病気で肝臓の機能が低下すると代謝の働きも低下します。そうなると、食事をしても必要なエネルギーや物質に分解されにくくなり、代謝機能に異常がでてしまいます。

有害物質の分解・解毒

肝臓は、人間が摂取した物質(アルコール・薬など)や代謝の際、身体に生じた有害な物質を毒性の低い物質に変化させ、尿や胆汁中に排出するという解毒作用を持っています。必要以上にアルコールや薬を体内に取り込んでしまうと、肝臓の解毒作用が追いつかず、大きな負担をかけてしまいます。

人間にとって有害な物質であるアンモニアは、腸管内の細菌によって食物中のたんぱく質から作られます。アンモニアは、健康な人では肝臓の働きによって無毒化され、尿と共に身体の外に排出されます。肝機能が低下すると、血液中にアンモニアが増え脳に障害が及んでしまうこともあります。

肝機能の低下によって引き起こされる症状は他にも多々あるので、注意が必要です。

胆汁の生成・分泌

胆汁は、脂肪を消化する消化液で肝細胞から常に分泌されている物質です。この働きによって、脂肪は腸から吸収されやすくなり、さらにコレステロールを身体の外に排出する際にも必要な物質です。胆汁には、胆汁酸・ビリルビン・コレステロールが含まれています。

胆汁の生成・分泌が悪いと胃酸の中和がうまくおこなえず、腸の中で炎症を起こす可能性があるので注意が必要です。

肝臓病について

肝臓病は、病状の経過によって3つの状態に分類することができ、進行する順番は「急性肝炎」「慢性肝炎」「劇症肝炎」となっています。肝臓病の末期な状態は「肝硬変」です。

急性肝炎

急性肝炎とは、短期的に肝臓に炎症が起こる疾患のことです。

初期段階で急性に発症しますが、原因となる薬物やウイルスなどが短期間で排除され、肝細胞の破壊も短期間で終息します。しかし、一部の方は重症化し重篤な状態に陥ってしまうことがあります。

慢性肝炎

慢性肝炎とは、慢性的に肝臓に炎症が起こる疾患です。

肝炎の状態が6ヶ月以上持続していると、慢性肝炎と診断されます。慢性肝炎の原因は、B型肝炎・C型肝炎が大部分を占めていますが、稀に原因がわからない場合もあります。病状が進行すると、肝硬変や肝がんなどさらに重篤な疾患に発展していく場合があるため、早期発見・治療がとても大切です。

劇症肝炎

劇症肝炎とは、急性肝炎が急激に悪化し意識障害等の重篤な症状が現れる疾患のことです。

このとき起こる意識障害を「肝性脳症」と呼び、ひどい場合は昏睡状態に陥ってしまいます。劇症肝炎は、全身の臓器に障害を引き起こしやすいため、肝臓のみの治療だけではなく呼吸器や循環器などの全身的な管理も必要になってきます。

肝臓の異常値をそのままにしないで!

ここまで、肝臓の働きと病気についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?

お伝えした通り、肝臓は沈黙の臓器なので病状が悪化しないと自覚症状がでません。しかし、自覚症状が出てからでは治療が間に合わない場合があります。そのため、肝臓の異常値はそのまま放置せずに早いうちから治療を受けるようにしましょう。

医院紹介

【医院名】しみずクリニック

【住所】〒815-0033 福岡県福岡市南区大橋4丁目9-16

【電話対応】092-562-0075

【営業時間】

 月~土:9:00~13:00/14:00~18:00

※受付時間:午前診療12:30まで/午後診療17:30まで

【休診日】木曜・土曜午後・日曜・祝日

【駐車場】6台完備

【最寄り駅】西鉄天神大牟田線「大橋駅」西口徒歩10分

※みやけ通りより路地を入った大橋南公園の隣

               

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