最も身近な生活習慣病である「糖尿病」を徹底解説！

糖尿病は、若い方もご年配の方も一度は耳にしたことがある病気でしょう。

現在、日本には予備軍を含め2000万人以上の糖尿病患者がいると言われています。
国民の5人に１人が糖尿病、もしくはその傾向があるということになります。

糖尿病とはインスリンが正しく働かないために、血液中を流れるブドウ糖が異常に増えてしまう病気です。

それ自体が苦痛な症状を引き起こすことはありませんが、進行すると心臓病や腎不全、失明など恐ろしい病気やリスクにつながります。

まずは糖尿病の症状や原因を知り、正しい治療を受けるようにしましょう。

 

こんな状態が続くときは早めにご相談を！糖尿病の自覚症状

糖尿病は、早い段階で発見して治療を行っていくことが大切です。
しかし、糖尿病になったからと言ってお腹が痛くなったり血を吐いたりというインパクトの強い自覚症状が出ることはありません。

早期発見には定期的な健康診断が有効ですが、日常の中で起こる小さな違和感も糖尿病のサインかもしれませんので、見逃さないようにしましょう。

小さな違和感とは、例えば「何もしていないのに疲れている」「身体がずっとだるい」などの不調をはじめ「ずっとのどが乾いている」「食べているのに体重が激減する」といったものまで、患者さんによってさまざまです。

もちろん、これらの症状があったからと言って絶対に糖尿病を発症しているというわけではありません。

「なんだかおかしい」という違和感を見逃さず、早めに通院することが早期発見につながると考えておきましょう。

 

糖尿病には二つある？糖尿病になってしまう原因とは？

かつて糖尿病は、贅沢病と言われていた時代もありました。

ご年配の方は「美味しいものをたらふく食べて、運動もせずにゴロゴロしていたから糖尿病になってしまったんだ」という言葉を目にしたことがあるかもしれません。

しかし、糖尿病は必ずしもそれだけが原因で起こるものではありません。

まず、糖尿病には1型と2型という2つの種類があります。

糖尿病患者の9割は2型と言われ、原因は肥満や運動不足などの不摂生が重なってインスリンが正しく分泌されなくなることです。

一方の1型は、ウイルス感染や免疫異常によって、膵臓でインスリンを作り出すことができないことで起こります。

いずれの場合も、きちんと治療を受けて血糖値のコントロールができれば、普段の生活に大きな支障を来すことはありません。

 

糖尿病の三大合併症と言われる恐ろしい問題

糖尿病によって身体の血管が傷つくと、身体の健康被害が懸念されます。

糖尿病の三大合併症と言われる「糖尿病神経障害」「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」は、いずれも大変な問題を引き起こす可能性がある恐ろしい障害です。

糖尿病神経障害には、痛みを感じる神経や手足を動かす神経の障害と、不整脈などの原因となる自律神経障害の2種類があります。

これらの神経のはたらきが阻害されると、手足のしびれ、痛み、胃もたれや便秘といったさまざまな問題が発生します。

糖尿病網膜症は、目の疾患です。
眼の網膜には、細い血管がたくさん巡っています。
これらが傷ついたり詰まったりすると、失明してしまうこともあります。

糖尿病になってしまった場合は、眼科の検査も忘れず受けるようにしましょう。

そして糖尿病腎症は、高血糖によって腎臓がうまく働かなくなる病気です。
悪化すると透析が必要になったり移植治療が必要になったりと、大きな負担がかかってしまいます。

これらの合併症は、時に命をも危険に晒してしまうものです。
だからこそ「ただの生活習慣病」と軽視せず、きちんと治療を行っていくことが重要なのです。

 

糖尿病は患者さんと一緒に治療を進めていきます

糖尿病は、完治させるための特効薬があるわけではありません。
あくまでも生活の見直しを行った上での薬物療法が大前提です。

糖尿病を悪化させないためには、規則正しい食事を意識することから始めていきましょう。

目標の摂取カロリーを超えないように気を付けながら、バランスよく栄養を摂っていくことが大切です。
お肉ばかり、お米ばかり、とならないように、たくさんの食品を取り入れるようにしてください。

そのうえで、ウォーキングなどできることから運動の習慣を持つようにしましょう、
運動は血糖値を下げ、インスリンのはたらきを促進する効果があります。

健康診断で生活習慣病が疑われる場合は、ぜひ当院へご相談いただけたらと思います。
患者さんの状態に合わせた健康指導やアドバイスを行ってまいります。

 

医院情報

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「しみずクリニック」は、前院長の時代から、地域の皆さんの健康を守るお手伝いをしてきました。

総合的な内科診療、消化器の不調、肝臓や胆のう、すい臓の病気を診る肝胆膵内科、お子さんのための小児科や予防接種、そして各種検診や健康診断まで、幅広い診療を行っています。

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